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2016.12.06

『トイレ』

トイレが好きだ。
排泄が好きという話ではなくて(人間の当然の生理現象としてもちろんそれはあるが、今語るべきことでない。これについてはそのうち。)場所が好きという話である。
昨今「便所飯」という、友達のいない学生が一人昼食を食べるのを恥じてトイレで食事をするという一種孤独の揶揄がある。
しかし私はそんな言葉のできるずっと前からトイレで食事をしていたし、それは孤独を隠すためでなく純粋に趣味である。
衛生的にどうなのかというのは置いておいて、他者の気配はするが区切られて落ち着いたプライベートルームとして利用させていただいているのだ。
隣で誰かが排泄を行うのを聞きながら「ああ、今日の玉子焼きは甘いな」なんてそういう塩梅だ。
嗅覚がどうにも鈍いので、臭いについては気にするところではない。
他者の排泄音についても別段思うところないので(ここが無関心な人間、不潔な女との誹りを受ける所以に思えてならないが、治る見込みはない。)大変に落ち着く。
もともと人目が気になって仕方ない性質なのだ。
誰の目もない、私一人だけになれる空間なんて素敵ではないか。
トイレで眠ることもある。
これも、別にブッダの息子ラーフラに倣ったとかではなくて、落ち着くからだ。
ベンチや公園の芝生で眠って子どもに指さされることしばし。路上に眠り通報されること一度。
もはや安心して眠れる場所は屋外にない。
日本は、いや現代社会は、布団以外での睡眠に厳格すぎる。頼む、寝かせてくれ。
だから、これもまたプライベートルームとしてトイレで眠る。
職場のトイレなどは掃除が行き届いて清潔であるし、ビニールシートや毛布を持ちこんで完全に眠る体勢で横になることさえある。
もちろん本を読んだり、携帯端末をいじったりすることもある。
時として着替えをすることも。
というように、トイレは私にとって外出先における「自室」と言っても良い位置づけなのだ。

これをお読みの方などいれば、一度自分のトイレの利用方法を考えて見てはいかがか。
もし、用便を足すだけに使う人があればそれはもったいないかもしれない。
いくつかの便利グッズを持ちこむだけで、家の外にたちまち自室が出現する。
そんな魔法が使える無限の可能性があるのだ。
ハリー・ポッターもかくやである。私はマホウトコロの修了生と言っても過言でない。
ただ、この「自室」を利用される際は時間帯とトイレの立地、設置個室数等々を熟慮した上で。

ここはトイレ。
基本的には、用便を足すための空間である。


(おわり)
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